機材の話


とりおたです。カメラ機材の選び方などについて語りたいと思います。
フィルムがいいのか、デジタルがいいのか。これは両方使って見て、どちらにも優れたところがあり、なかなかどちらか一方に決まらないところがあります。とりおたの場合は安くあげないとならないという制約もありますから、最新の最高級一眼レフなどは初めから除外されてしまいます。フィルムカメラですと、昔の最高級クラスであっても、今はかなり安くなってきていますから、昔の憧れなんかも手伝ってどうしてもそちらに傾いてしまうところはあります。しかしデジタルを毛嫌いしているわけではありません。


値段だけの問題ではなく、とりおたは気に入ったものは長く使いたいので、壊れたらそれでおしまいというものはできるだけ避けたいのです。その観点からいくとやはりライカは最高ということになります。いやライカに限らないかな。よくできた機械式のカメラということですね。今日の撮影で使ったEOS20Dは、サポートが終了しているので、壊れたら基本直らないと思います。だいぶ体になじんできたので、できるだけ長く達者でいてもらいたいです。でも、壊れたらおしまいということを考えるとさみしい気持ちになります。機械式のよくできたカメラですと、使い勝手が不便なところはありますが、落としたりしなければずっと使えて修理もできる、というところが安心感があって、そこがすごく気に入っています。


そういうような理由からフィルムカメラのほうに少し偏って、いやだいぶ偏っているのですが、フィルム自体の数が減ってきたため、せっかくのカメラ、レンズを最高に生かせるという状況ではなくなりつつあります。何度もしつこく書きますがリアラエースは本当によいフィルムでした。もう一つなくなって残念なのがコダックのポートラNCです。NCはナチュラル・カラーの略だったと思います。その通りの自然な発色、そして柔らか目な描写が大変美しかったです。もう一つVCというタイプがあって、そちらはビビッドカラーの略だったでしょうか。すこし鮮やか目に色が出るというものでした。今出ているポートラはこの二つの中間くらいになっていると、どこかのブログでどなたかが書いていたように記憶しているのですが、自分ではまだ試していません。かなり高価なので、ここぞというときに試してみたいです。


フィルムの好みからもわかると思うのですが、とりおたはかっちりシャープな写りよりも、ふんわり柔らかな描写を好んでいます。そうは言ってもそれもその日の気分で変わるのですが、基本は柔らか目です。昔のレンズであればなんでも柔らか目というわけではないけれども、収差が残っていてそれがプラスに働くというレンズは、昔のものの中に多くあり、そういった中から少しずつ自分に合ったものを探しているわけです。


ネット環境がなかった頃は雑誌や本の作例から、今はネットでいろんな方のブログなどを拝見して、よさそうなレンズを探しています。レンズの良さや特性を理解して、自分の表現に生かしている人は本当にすごいなと憧れます。その一方で、そんな余計なこと何も考えず撮っている人の作品に素晴らしいものをみつけたり。機材こだわる派にも、こだわらない派にも素晴らしい写真が撮れる。そこが写真の懐の深いところでしょうか。


憧れのレンズは、ハッセルブラッド1000F用のエクター80ミリです。ちょっとだけにじむような絵のような写りをするレンズで、ムック本の作例を見てからずっと憧れています。コダックレチナにもエクター付きのものがあり、47ミリはこのハッセルのレンズと似た描写なようですが、こちらもかなりレアでなかなか見つかりません。しかしこういったレンズでなければいい写真が撮れないかというとそうではないのは、よくわかっています。いや、わかっているようでわかっていないかな。


今回は初めて写真なしの記事にして見ました。



追記 安くて、なおかつ開放で収差が残してあり、自分の理想とするレンズが見つかりました。ニッコールオート50ミリ1.4です。いま、ほとんどこれ一本で撮っています。開放の写りが好きなのでほとんど絞りません。お金をかけてAi改造を擦るより、アダプターでEOSにつけたほうがよいのではないかと思っています。一番ありふれたレンズが一番自分にしっくりくるとは意外でした。ずいぶん遠回りしたものです。







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