ローライコードIII クセナー


とりおたです。またお蔵出しのネタです。
以前、日沖宗弘さんの「プロ並みに撮る 写真術」という本に影響を受けまして、それ以前にまったく眼中になかった二眼レフに興味を持ちました。そして日沖さんが「写真術 II」の中で絶賛されていたローライコードの、クセナーがついたものを真似して使って見ました。技術のつたなさもあって、初めはうまく撮れませんでした。あと、色の出方が、例えば黄色い菜の花を撮った時にすこしオレンジ色に転ぶようなところがあり、あまり好きになれませんでした。ところが、このレンズで夜景を撮ると、ものすごくきれいに夜空の色が出るわけです。


rolleicord xenar



そんなわけで夜はローライコード、昼間はミノルタオートコードと使い分けたりしていました。ミノルタオートコードは、今はもう生産されていない、フジカラーリアラエースというフィルムと組み合わせると、菜の花の黄色と黄緑が非常に美しく出ました。この組み合わせがとても好きだっただけに、生産終了が残念でなりません。


この写真を生んでくれたローライコードIIIもすでに手元にありません。カメラをやめたときに全部処分したので。しかしその当時の4割近くの写真を撮った、苦しい時代をともに過ごしたカメラで、とてもなつかしく思い出します。


場所は天下茶屋から少しだけ登ったところです。夜中にクロネコヤマトでアルバイトして、そのまま撮影に出て撮ったものです。いまから思えば無茶をしていたものです。



追記 このころは夜寝なくてもなんとかなりました。いまは体力がおちて、こういう撮影は難しくなりました。



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