とりおたです。
オリンパスフレックスの、特に75㎜f2.8のレンズがついたものは、いわゆる「ズイコー曇り」と呼ばれる曇りがレンズに出てきて、普通の清掃ではその曇りが取れないと言われております。そして、その原因についても、コーティングに問題があったとか、ガラス自体の変質であるとか、様々なことが言われております。曇る前の本当の写りはどうなのだろう?と思っていろいろ検索しても、情報は決して多いとは言えません。そんな中見つけた作例を見ると、私の感覚で言うと非常に芸術的な、高貴な感じの写りであるな、との印象を受けました。そしてそれからずっと気になっていました。
そして、曇ったままガンガン使って、ソフトフォーカスな写真をアップしている人はいないのかなと思いましたが、こちらは調べるとほんとに出てきません。調べ方が悪いだけなのかもしれませんが、使っている人が少ないため、情報が多いとは言えないでしょう。
そこで、月と二眼レフを始める前から、このオリンパスフレックス2.8の曇ったやつを入手し、復活させるまでの物語をブログで語ろうという野望を持っておりました。そしてヤフオクを見ていると、そんなに多くはないもののたまーに出てきます。曇っているから安いのかなと思いきや、最終的にはけっこうな額まで上がることが多く、いつもあきらめていました。
そんなことも忘れつつあった最近になって、いつもの近所のカメラやさんにフィルム現像をお願いしに行ったら、おもしろいのがいっぱい入ったよ、ということで見せていただいたら、オリンパスフレックス2.8がまぎれていました。
レンズは真っ白に曇り、シャッターは切れない、アルミが腐食して盛り上がり、ピントを合わせる動作もできません。完全にお不動さん。
そんなわけでまた家にジャンクカメラが増えてしまいました。そして、このカメラのフィルター径は、ローライのBayIIサイズらしいのですが、微妙に形状が違っていて、ローライの3.5F用のフードはくっつかないという話だった気がします。どこかのサイトでそれを読んだのですが、いま、いくらググってもそこに行けなくなってしまいました。
ワルツで作っていたBayII用のフードだとぴったりはまるというのも、その見失ってしまったサイトに書いてあった気がしました。おぼろげな、記憶です。
見つかればそんなに高価ではないだろうと、ヤフオクで探しますが、やはりありません。昨日東京に行ったのは、もしかしてこれがあるのではないかと、なんとなく思ったからでした。
でもまさかそんなもんがあるなんて思っていないわけですが、棚の中をよーく観察すると、「ワルツフード B30」と札がついたブツを発見。B30は、もう少し小さいレンズのついた、ローライコードなどのサイズです。長年のお付き合いですから、大きさの違いは、とりおたにはごまかせません。このブツは、B30と書いてあるけど、きっともう少し大きい、探してたやつではないかなと。確かめたら確かに大きいので、自分の勘を信じて購入。家に帰って、おそるおそるはめてみました。
ぴったりです。
これはもう、ちゃんと修理に出して使うしかないということでしょう。通常の修理ですと、曇りを完全に取ることはできないと思います。まずは、曇りを取りきらずに、どんな写りなのか確かめたいです。もし、いい感じのソフトフォーカスになるのであれば、そのまま曇ったままで使っていく。明らかにダメなのであれば、専門の研磨修理に出す。研磨に自分で挑戦している強者たちもネットの中にはいらっしゃるのですが、とりおたが真似すると壊すのがオチなので、それはやらない予定です。
二眼レフには、ローライという最強のメーカーがあり、なかなか、ローライを本気で超えようと考えて作られたカメラは、少ないのではないかなと思っております。その数少ない1つがこのオリンパスフレックスです。曇りも、もしかしたらプラスに作用するかもしれないので、そのあたりも含めまして、楽しみながらゆっくり再生させていこうと考えております。
オリンパスフレックス 2.8
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