ジナーSという大判カメラ

とりおたです。
リンホフテヒニカという大判カメラは、とってもがっちりしていて、折りたためて、欠点の少ないカメラなのですが、あえて弱点を挙げると、ボードのサイズが小さいため、大昔の巨大なレンズをつけるということはできないところです。


できるだけ機材はシンプルに。いろいろ欲しがるのではなく、限られたものを最大限に生かそう。そう思っていたのです。なので、巨大なレンズを使いたいなどと思わずに、少欲知足でいこう。


しかし、巨大なレンズは、ボケ味も全然違いますから、面白い写真ができます。しかも、いいレンズも、大判用のものは、ずいぶんと安くなってきてしまいました。昔憧れていた、高嶺の花のレンズが、とりおたのお小遣いで入手可能に、なってきています。


それだったら、大昔の巨大なレンズを使って、面白い写真を撮ってやれ。そのために、巨大なレンズをくっつけられる、大きなボードを持ったカメラが必要だなと。


そこへおそろしく安い掘り出し物が出てきてしまったので、即決でポチってしまったのが、ジナーSというカメラです。まだモノが届いていないので、写真はまた後日アップします。


お店で触らせていただいたことはありました。信じられないほど作動がなめらかで、操作しているだけで幸せな気分になりました。しかし極めて高価でしたので、自分で使うなんてことはまずないと思っていました。なので、届くのがとても楽しみです。


以前所有していた、11インチの巨大なベリートレンズも、このカメラだとくっつけることができます。


また、バックの部分だけ交換して、4×5インチ判のカメラから、5×7インチや8×10インチ判へと変化させたり、レールを継ぎ足して思いっきり接写したり、などといったいろいろなことができます。


その分大きく重くなり、取り回しは悪くなります。
カメラは小型軽量がいいのか、それとも大きく重くなっても高画質なものがいいのか。


このへんはいつも考えが揺れていて、きちんと決まったことがありません。今はちょっと大きなサイズの気分のようです。


フィルムだっていつまであるかわからないし、安くなったと言っても大判カメラを買ったら無駄になってしまうかも。そう思って躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません。私も以前はそのように思っていましたが、デジタルとも大判カメラは相性が案外よく、仮にフィルムがなくなったとしても、使い道はあります。そのあたりも時間のあるときに、ゆっくり記事にしたいと思います。

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