とりおたです。月が満月に近づき、薄い雲がかかって、幻想的な夜の富士山を撮れるであろうとにらんで、三つ峠に出かけました。そうすると、これは時々あることなのですが、暗闇が怖くて怖くてたまらない。特に杉林の闇がものすごいです。それでも、怖さを我慢して登っていくと、いつしか山と一体となった気持ちになり、恐怖心がなくなることもまたよくあります。それを期待して登山口までは行ったものの、恐怖心プラス睡魔で、登山靴に履き替える元気もない状態でした。これでは危ないなと、車で行けてしまう天下茶屋に撮影場所を変更です。
ところが臆病者のとりおたは、天下茶屋でひとりぼっちで撮影していても、心細くてたまらない。あやしげな鳥の声がしていて、それもまた怖さを倍増させます。そんな中、いつものニコンのレンズを、絞りを変えてテストしてみようと、これは、開放絞りで撮りました。ソフトフォーカスレンズのように、にじみがでていい感じです。ちなみにカメラ任せで撮ったものはどんよりと色が汚いので、rawでかなり大幅にいじりました。
こちらはたしか、絞り値5.6で撮ったと思います。街の明かりがよりクリアになりました。今回の絵ですとにじんでる一枚目がとりおた好みです。
帰り道かなりたくさん動物に出会いました。イノシシらしきものもいました。今回のイノシシは逃げていきましたが、ずっとずっと前に櫛形林道でイノシシに出会ったときは、イノシシに火の出るような目でにらみつけられました。おまえ、おれのなわばりで何してる?みたいな気持ちが伝わってきましたので、こちらも、ごめんね。わたしはおまえの敵じゃないの。と、ナウシカになったつもりで念波を送ってみました。そうすると、イノシシはのっしのっしとゆっくり歩いて去っていきました。
また、夜中に山を登っていると怪しい物音がすると、とてもビビります。何かいる!と思って重たい三脚を構えて、かかってきたらこれで応戦しようとしていたら、よくみたら、水がしたたり落ちてピチャピチャ言ってるだけだったこともあります。
それでも、全然怖くない日もあるのです。とりあえず心の声に従って、あまり無理をしないようにしています。