とりおたです。
南部の火祭りに続いて、次の日は韮崎の花火でした。やや疲れはあったものの、会場に入って人混みの中で頑張るのではなく、また山の中だと大丈夫かな?と思い、またまた甘利山に行ってきたわけです。そしてたまにはデジカメ全く使わないのもいいかなと、フィルムだけで撮ってきました。ニコンF2に、500円の望遠レンズをつけてゆきました。ニッコールオート200ミリf4のカビカビレンズです。
失敗だったなと思ったのは、半ズボンで行ったことです。あっという間に何箇所もブヨに刺され?噛まれ?たいへんなことになってしまいました。平地は暑くても山の上はそこそこに冷えますし、長袖長ズボンを用意して、できれば虫除けスプレーもあったほうがよいと思います。
そして、200ミリの望遠レンズをもってしても、花火がとても小さくなってしまいます。やはり混んでても、会場近くに行ったほうが花火は綺麗に撮れるのだなと思いました。今回は画質が悪くなるのを承知でトリミングしたものを載せます。
言い訳をしますと、同じ所から何発も上がったので、それを撮ると花火が重なり、ぐちゃぐちゃな写真になることがあります。それをおそれて、一発ずつ撮ったら、迫力に欠けるつまらない写真になってしまったようです。
やはりトリミングすると、画質が悪くなります。もう少し長いレンズが必要ですね。300ミリも安いのが見つかるかな。
大判カメラのリンホフに、100年前のレンズ、ベリートをつけて、それでも撮ってみました。せっかくのソフトレンズですが、絞ると普通の写りになってしまいます。レンズの良さも生かせず、残念な結果となりました。
以前、フィルムだけで撮っていたころも感じたことですが、花火に関しては、古いレンズだと発色が思うようにきれいにいかないです。デジカメであれば同じレンズでもrawで調整することによりほぼ問題ないのですが。
それでも、花火を毎日撮れるわけではないので、貴重な経験を積めました。失敗に学ぶことも多いです。フィルムならではのいい写真を撮れるようにこれからも頑張ります。
韮崎の花火を甘利山から ニコンF2で
ニコンF用ケーブルレリーズ AR-2
とりおたです。たまには二発つづけて記事を書いてしまいます。
ニコンFやF2にケーブルレリーズを使いたい時に、汎用のねじ込みのものが使えず、この専用のものを使わないとなりません。確かこれはヤフオクで買ったものでした。そしてこれを、8月16日に、韮崎の花火があったので、また甘利山から狙ってやろう、たまにはフィルムで撮ってやろうと、ニコンF2とこのケーブルレリーズ、そして久しぶりにリンホフスーパーテヒニカを連れて、まだ暗くなる前に甘利山の山頂付近の駐車場に着きました。
2時間ほど待って、小雨ふる中撮影を始めました。やはりフィルムだけにすると、昔の気持ちを思い出し、これはこれで悪くないなと思います。そうしたら、やはり花火が終わる前にフィルムがなくなり、フィナーレのきれいな迫力ある花火を撮れなかったのは残念でしたが、それはある程度覚悟していたことでしたので、いいのです。他に撮影に来られていた方々と仲良く撮影させてもらい、帰る間際に、私はよく撮影道具を忘れていっちゃうんですよ。三脚とか。あとで山奥まで取りに戻ったりするんです。
なんて話をして、まさか今日はそんなことねぇだろとたかをくくっていました。
そして、甘利山の細い山道を頑張って降りて、家までだいぶ近くなったときに、ん?ケーブルレリーズどうしたっけ?と気になりまして、コンビニに寄って、駐車場で調べてみたら、やはり、ないわけです。この貴重なケーブルレリーズ。
カバンの中や、車のシートの下とか、ひたすら見ても、ありません。
かなり疲れもたまっていたところ、強行軍で撮影に行ったので、早く帰って休みたかったのです。そんなときになんてことを。あの山道もう一回登るの?この暗い中?しかも、戻ったってあるかわからないじゃない。頭の中にそんなことがぐるぐると回りました。
そして、取りに戻って、なければ諦めもつくけれども、戻らなければ、ずっと気になって眠れないのではないかと。そして、おそらく暗い山の中で雨に当たって、きっとつらい思いをさせてるな、そんなふうに考えて、戻ることに決めました。
登ってゆくと、さきほど隣で撮影されていた、東京から来られたお二人が車で降りてきました。片手をあげてあいさつしたのですが、暗いからわからなかったでしょうか。ただ、あいつまた何しに戻るんだろ?とは思われたかもしれません。そうです。わすれものです。ちっこいケーブルレリーズ。
ガソリンも体力も無駄にして、これでなかったらふんだりけったりだな。ほんとにいつも忘れ物するけど、いくつになっても治らないな。ほんとに俺はだめなやつだな。と、とても自分が情けないやつに思えてきて、悲しくなりながら、長い山道を登ってゆきました。3速オートマの三菱ミニカはパワーも足りなく、急な坂道では止まりそうになります。ごめんねミニカ。お前もおつかれだよな。ほんとにごめん、ばかでごめん。
そんなことを思いつつ駐車場に着きました。明日の日の出を狙っている人がまだ残っていました。眠っているところを邪魔して申し訳ないなとおもいつつ、三脚を立ててたところはあえて後回しに、別なところを見てまわりました。なぜか、一番ありそうなところを先に見て、なかったらショックかなと思ったのです。そんなこといっても、どのみちあるときはあるだろうし、ないときはないのですが。
一通り見て、なかったので、三脚を立てていたところを最後に見ました。そしたら、ちょこんと一人で待っていました。ケーブルレリーズくん。
「遅いじゃねぇか」と言われたような気がしました。なんとか無事保護できてよかった。
これからもきっと忘れ物はしまくると思います。そのたびに、今日のように取りに戻るでしょう。自分の馬鹿さを呪いながら。
このニコンのケーブルレリーズですが、バルナックライカにも使えます。夜景を撮るにはかなり役立つアイテムです。