近所のコスモス その3

とりおたです。
近所の川沿いに、街の子供たちが植えたコスモスを毎年楽しみにしていまして、満開になるとカメラをもってうろつきます。時間帯で光がやはり変わるので、何回も訪れてしまいます。最近ニッコールオート5.8センチにはまっており、これ一本だけ持って撮ってきました。





ニッコールオート5.8cm




ゴーストがきれいに出ました。レンズの進化は、ゴーストやフレアを出さないようにという方向に進んでるわけですが、わざと古いレンズを使って、わざとゴーストを出そうと、逆光ばかりで撮っております。撮りオタですので。





ニッコールオート5.8cm コスモス




5.8センチともなると、デジカメにつけたらほとんど望遠レンズですね。コスモスを狙うにはちょうどよい画角ですね。最近、このレンズをつけっぱなしにしています。





ニッコールオート5.8cm コスモス




ニッコールオート5.8cm コスモス




最近のテーマは、コスモスの茎や葉をきれいに撮る、です。いままで花ばかり見ていた気がします。





ニッコールオート5.8cm



今回はあえてraw現像をまったくやらず、撮ったままを掲載してみました。いじらなくても見た感じに撮れていたと思います。



近所のコスモス その2
近所のコスモス
雨とヒガンバナ

ベルトーンピアノとの出会い

とりおたです。
10年以上前になります。異常なほどのめり込んでいた写真に行き詰まり、プツリとやめ、たくさんの機材を二束三文で売りはらい、どんどん家の中をきれいにしていった時期があります。そしてピアノをいきなり始め、のめり込んで行きました。



小さな小さな学習塾を営むとりおたは、昼間比較的時間があるため、その時間のほとんどをピアノの練習に費やしました。今思うと、その時間しっかり働いていたら、と悔やまれるのですが、ほんとにもうアホみたいに頑張りました。1日8時間弾いたこともあります。写真趣味をプツリとやめて、お金もあまり使わずにいたところ、とりおたとしてはかなり大きな金額を貯めることにも成功しました。最初は電子ピアノ。次に手頃なアップライトを手に入れ、日々弾きまくりました。だんだん身の丈を超えてグランドに憧れが出てきます。



そんなときに塾の生徒さんが、ネットを一切やらない私に、ヤフオクの情報を見せてくれるわけです。
なんかこれずいぶんと珍しいものらしいですよ。ふーんそうなの?と初めはスルーしていたわけですが、何度も見せてくれるので、だんだん気になり出しました。それで、彼にヤフオクの質問欄から、試弾は可能ですか?と聞いてもらったところ、okですと。それで山梨からはるばる奈良までピアノを見に行きました。



すると、その出品者さんはたいへんピアノに精通されている方でした。昭和初期のヤマハアップライト、ケースが桜材を使った超高級なものなどがありました。そっちのピアノも、驚くほど音がよかったです。箱全体が鳴るのです。なんでも、ピアノやさんで解体処分される寸前だったものを救出してきたとのことでした。



そして、おめあてのベルトーンのグランドピアノを、弾かせてもらいました。そのときの感想は、正直、そこまでいいものじゃないなという感じでした。ただ、調べたかぎりでは名品中の名品であるということ。長いこと弾かれていなかったため調子を崩しているだけで、きっと大切に手入れしていけばよみがえるのではないかと思いました。出品者さんも、この楽器を本当に必要な方に渡したいと、それだけを考えていましたと言われました。そんなわけで全財産を投入し、購入しました。とりおたの史上一番高価な買い物でした。




ベルトーンピアノ グランド



ところがその後、仕事のほうが経営的に立ち行かなくなり、廃業することになりました。そして引っ越さなければならなくなり、ピアノも手放さないとならない状況になりました。奇跡的に、預かってくださる方が見つかり、預かっていただきました。




なんとか多くの方の助力により、仕事のほうは再開できるようになったのですが、グランドピアノを置ける部屋に住めるような余裕はまったく出てこないまま6年ほど経ってしまいました。ピアノはどうなっているのだろうと気になっていたところ、さすがにそろそろ引き取ってもらえないかという話になりました。なんと長いこと甘えてしまって、迷惑をかけたことでしょう。うちにはさすがに置けないので、もらってくれる人を探しましたが、グランドピアノをすぐ引きとれるなんていう人はそうそういるものではありません。



この時点で、もう自分で所有するということについては完全にあきらめていました。また、身分不相応なものを無理して買ったせいで運気も悪くなったのだろうなと、いつも思い出してはクヨクヨしていました。悩みに悩んだあとで、私の気持ちではなくて、ピアノくんが一番幸せになれるように、最善を尽くそう、と考えました。そうしたら、それからよく眠れるようになりました。



で、手元に残すということは100%諦めていたときです。なんと、ある方のご好意により、住んでるところとは別の部屋をお借りしてピアノを置かせていただけることになりました。まさかそんな奇跡がおきるとはまったく考えていませんでした。



そんな経緯で6年ぶりの再開を果たしました。貧乏なとりおたは、いつまでこのピアノを維持できるかわからないですが、できるだけ大切にして、次の世代にいい状態で渡したいと考えています。



せっかくかえってきてくれたので、ピカピカにしようと、アクションを引っ張りだして中を掃除していたときです。製造年月日の刻印が内部にあったのですが、なんと!私の誕生日と同じ日だったのです。
運命論者ではないとりおたもこれはかなり衝撃をうけました。



そんな思い出一杯のピアノで精一杯演奏しましたので、もしよかったらお聞きください。紅の豚のエンディングテーマで、私の一番好きな曲です。ミスだらけで申し訳ありません。



ベルトーンピアノ 時には昔の話を


なんと、ぜいたくなことに、もう一台ピアノを所有しています。そちらは過去の記事に書いたのでよろしければこちらもご覧ください。




イースタインピアノU型