とりおたです。
貼り革が、ぼってり膨らんでるところは、絶対アルミが腐食してるわけで、錆が広がらないように、一度貼り革をはがして、錆を落としておきたいわけです。はがれかかったところを、前回同様に、えいっとはがしてみたところ、ここの傷みはちょっと想像以上でした。
ネジを埋めてあるところには、薄い鉄の板が貼ってあり、この鉄が湿気を集めて、錆びて、アルミにも錆が広がってゆくという感じみたいです。
保管がよければ100年でも使えそうな作りなのですが、この子はおそらく、ガレージか何かに放置されていましたね。とてもかわいそうです。
完全に元に戻すのは残念ながら無理ですが、できるだけ治療してあげようと思います。もうちょっと我慢しててねリンホフくん。
リンホフテヒニカ アルミの腐食 その2
リンホフテヒニカ、アルミの腐食
とりおたです。
ベリートレンズが活躍している陰で、リンホフテヒニカくんが本体として、縁の下の力持ちで頑張ってくれています。蛇腹も穴だらけなのですが、あまり蛇腹を伸ばさずに撮影している分には、そこまで光線漏れを気にしなくてもいいようです。
よく、古いカメラで、貼り革の下が錆びて腐食し、こんもりと盛り上がっているものがあります。スーパーイコンタによく見られます。貼り革が、本革だと、湿気を吸いやすく、そうなりやすいみたいです。
リンホフスーパーテヒニカV
ここで紹介したときは、綺麗なように撮ったので、状態のひどさがわかりにくいのですが、ここ最近、車で運ぶ際に、熱で接着剤がはがれて、内部の腐食があらわになってきています。
想像以上に、ではなくて、想像通り、状態はよくないです。
古い接着剤が残ったまま、再び接着すると、やはりはがれやすいらしいので、竹ぐしを使って地道に落としてゆきます。竹ぐしだと傷がつかなくていいみたいです。
この作業を何時間もしていますと、限られた人生を、こんなことをしてていいのか?という思いにかられることがあります。
こちらの腐食はすごいですね。アルミの塗装が草加せんべいのような状態になっていたので、パリパリとはがしてしまいました。よくよく削ったら、そのあと何かを塗っておけばよいのでしょうか?
これ以上進行しないようにしてあげたいものです。
こんな汚いのを買うなら、はじめからちゃんとしたのを多少高くとも選んでおけばよかったのかもしれません。しかし、燃えないゴミにされてしまいそうなものを、再生して素晴らしい写真を生ませてあげるということに生きがいを感じてしまっているので、仕方ないです。
こうなったら、全部の貼り革をはがして、全部の腐食部分を養生してあげたいですね。そのためには多少、分解をしないとならないため、勇気が要ります。