夜の八ヶ岳高原大橋

とりおたです。
せっかく星を撮ろうと思って、ニコンD610を買いましたが、買っただけで安心して、毎日惰眠をむさぼる日々。


これではいけないと、睡魔と戦いつつ、星を撮りに出かけました。


はじめは、国道356号線の途中から、八ヶ岳をバックに甲府盆地を一望する超すごい夜景を撮ろうとしました。


安全に車を置けるところから少し歩かないとならないことと、歩道がないのがネックで、撮影がそもそも可能なのかという場所です。


リサーチしてあった場所に車を置いて、おそるおそる歩いて行きました。


すると、思ったより車通りがあり、しかも真っ暗闇の中、歩いてるおっさんがいるとは誰も思っていません。


なので、びっくりしてよけられないという可能性もかなり感じました。これは危険すぎると早々に諦めて、こんどは八ヶ岳方面に向かいました。


先日、昼間に行った八ヶ岳高原大橋です。


駐車場には誰もいません。そして橋には煌々と灯りがついています。


これで富士山を狙うとどうなるかな?





八ヶ岳高原大橋 夜




残念ながら、橋の灯りがどうしてもこんな風に入りますね。かといって、この灯りがなければ、真の真っ暗闇。橋から落ちる危険もありますね。


ここは夜景には向いているようで向いてないとわかりました。そのためだけに行ったような感じです。





八ヶ岳高原大橋 星




星を撮っても、明るい街灯が木々を不気味に照らします。甘利山に行けば良かったなと思いました。


でも甘利山は、熊出没注意の看板があまりに多いので、おそろしいのです。ちょっとガサッと音がするだけで車に逃げ込む、臆病者のとりおたです。





八ヶ岳高原大橋 星 nikon d610


意外に地球の自転速度は速く、シャッターを4秒開けただけで星が流れているのが分かります。星撮りの難しさをまざまざと感じました。




八ヶ岳高原大橋 星




感度6400。今まで使っていた中古の10年落ちデジカメでは出来なかった未知の領域です。


肉眼で見えない星がいっぱい写ってしまいます。


なので、感度をほどよく下げることにより、星の数を減らして、自然な感じにもできるということなんだなと。


以前、EOS 20Dで苦労して撮った星は





櫛形山 星 ニッコールオート50mm


こんな風に撮りたいのですが、このときもデタラメにシャッターを切りまくって、良かったのがこれというだけで、設定を覚えていなく、なかなか同じように撮れなかったです。


これからはデタラメにやりつつも、ある程度、どうしたのか覚えていかないとなりませんね。


もう少しいろんな場所でいろんな撮り方を試したいと思います。

ザンバラン フジヤマとの再会

とりおたです。
一度、断捨離にはまって、すべてのカメラを処分したことがありました。そのときに、写真をやめるなら山に登ることもないと、どこも痛いところのない奇跡の靴と思っていた革の登山靴もリサイクル屋さんに出しました。


それからずいぶん長い時間を経て、カメラも再開し、流れとして山にも再び行こうという気持ちになったときに、あの靴が残っていないことをたいへん後悔しました。


なにしろ、北岳の急な下りを楽々と降りられました。あれには驚きました。


いまは、こんな風に靴では苦労しています。


登りよりもしんどい下り

このときにずーっと、前の靴があればなぁと思っていました。しかし、当時、靴にさほど関心もなく、店員さんが言うままに買ったので、なんという靴なのかもわからず、探すこともできないありさま。


ただ、イタリア製だとは聞いていました。それだけは覚えていた。


購入当時のことを思い出すと


近所の本格的な登山用具屋さんに行って、いろいろ教えてもらい、これからたくさんお世話になるかな?と思いきや、来週もう閉店なのだと。


そういうことで閉店セールで、仕入れ値より安く出しています。ということでお安く買えたわけですが、とにかく、よかった。


それまでは、見た目だけトレッキングシューズ的な靴を履いて北岳に登っていました。いつも帰ってくると足がひどいことに。


痛むから下りは一歩一歩休みながら、という下り方をしていました。


それが、ホイホイ走りながら下りられる。


思い出補正も若干あるのかもですが、とにかくよかった。


再び登山を始めるにあたり、革の登山靴が欲しいなと、ヤフオクで古いのを適当に買ってみました。





マインドル 古い登山靴




普段27.0くらいを履いていますので、28くらいを買っておけばいいだろう。と。すると、届いてみたら体感的には26.0くらいに感じるきつさ。


あーこれは、絶対靴擦れできるな。と思いつつ三つ峠に行ってみました。この、最初の山行では、両足かかとが、ずるむけ。つま先もマメだらけになりました。


この靴で北岳にも行ってしまったので、たいへんなことになりました。しかしその後も散歩などで少しずつ慣らしてみたところ、なんとか登りが1時間くらいの山であれば、問題なく帰ってこれるまでにはなりました。


しかしサイズのきついのはいかんともしがたく、分厚い靴下を使えないため、雪の中を歩くには厳しいと思われます。やはり、もう一足必要であろうと。


中古の靴には懲りたので、新品を買おうと、いろいろ調べたところ、東京巣鴨に、ゴローという手作り登山靴のお店があり、人気だとのこと。


これ、とても魅力的なのですが、靴底の貼り替えが2回までしかできないこと。できるだけ長く使いたいので、ちょっとそこがネックとなり、保留に。


中古に懲りたのにヤフオクをずっと見ていたところ、以前履いていた靴の記憶がよみがえりました。


あ!ベロの形、こんなんだったな。足首のデザインこうだったな。これだ!


調べてみるとザンバランというイタリアの会社の、フジヤマという靴。私が使っていたのは、二代目のヌーボフジヤマというもののようです。


マイナーなものかと思っていたら、案外に有名なものだった。かなり、流行ったのだそうです。


それだったら、粘っていればいつか見つかるかなと思っていたら、すんなり見つかり、慌てて購入。





zamberlan fujiyama ザンバラン フジヤマ




ワクワクして履いてみたら、長年放置されていて、革がカチカチに固まっており、あの、しっとりと足全体を柔らかに包み込む履きごごちとは似ても似つかぬ、残念な履きごこちでした。


しかも、あわてて買ったので、二代目のヌーボが欲しかったのですが、靴紐の金具が一段目以外は全てフックになっている、初代フジヤマを買ってしまった。


この靴、やや丈が短いようで、急な下りでは足首を守りきれないかな?とも思う感じです。


どうしたものか。再び出品して手放すことも考えましたが、こんなカチカチのものでは、気持ちよく使える人はいないでしょう。だましうちになってしまう。


それだったらダメもとで、履き慣らす方法を調べ調べ、足に馴染むまでやってみようか。ブログのネタにもなるし。


そんなことでいまいろんなサイトで革靴のことを、調べています。


デリケートクリームなるもので、固まった革を少しずつやわらかくし、少しずつ履いて慣らしていく作戦です。


すると、硬い皮が曲がったところが足の指の付け根に当たってすごく痛い。


かなしい。


これも調べてみたら、この現象は、「靴が噛む」というのだそうです。諸説ありましたが、サイズが大きいとなりやすいから、靴底を2枚にしてみろ、というアドバイスがあり、早速百均のインソールを追加。


多少、痛みが少なくなりましたが、まだ痛みます。


あとはちょっとずつ履いて、クリームを塗って、ゆっくり慣らすしかない模様。


御殿場アウトレットをこれで歩いてみました。





zamberlan fujiyama ザンバラン フジヤマ 初代




磨いて履いてを繰り返しているうちに、だんだん気に入ってきてしまうもの。サビサビの、靴紐フックも磨いてあげたくなります。


ピカールを、そのままつけてしまうと、革にピカールがついてはたいへん。マスキングテープをして、フックをピカールで磨きました。





zamberlan fujiyama ザンバラン フジヤマ 初代




ここが綺麗になると、中古の靴という雰囲気が一新し、新しい靴であるかのような風合いになってきました。


ここまでしても、一度固まってしまった革は、死んでいて、油を塗っても結局ひび割れてしまうという説もありますので、これからよくなるのかは五分五分です。しかし、うまくいけば、同じような人のお役に立てるかもしれません。中古で買った、ではなくても、昔使っていた靴を出したらカチカチだった、みたいなときに。


これでガンガン登れるようにして、月と二眼レフを美しい写真でいっぱいにしたいですね。


ちなみに、一番上の写真の靴は、ドイツのマインドルという創業300年にもなる靴だそうです。とてもとても頑丈なつくりであり、もしこれ、サイズがあってればよかったなぁ、と、これもまたクヨクヨさせるものです。ザンバランのフジヤマより、ずっと革が分厚い分、馴染むまで時間もかかりそうな感じがします。