FD35-70は隠れた名レンズ

とりおたです。


いや、隠れてはないかな。開発に10年かかった、標準ズームの解像力一位を20年キープした、など、いろんな伝説を持つレンズなのですが、中古市場でも人気はなく、安く買うことができます。


なんで人気がないのかと言うと、きっと、オールドレンズが好きな人って オールドズームレンズはそんなに興味ないんですよ。どうせズームだし、みたいな。


わたしもかつてそれに近いところがあったのですが、なんでしょう、そんなに長い年月かけて作ったものならきっとすごいのかな、と思い、ハードオフに転がってたのをゲットしたのが5年くらい前でしょうか。


で、いろいろあってあんまり写真を撮らなくなり、ほこりをかぶったまま持っていたことも忘れていたレンズですが、じゃあ手放してしまうか、というと、どうしてもふんぎりつかないところがあります。いつか ミラーレスを買ったら くっつけて使いたいと。


そのいつかがいつ来るのかなんですが、やっぱりまだまだしばらく来ないのではないかと。それで悩んだ末、あ、無限遠が出なくてもいいやと思って アダプターを買ったのです。近接撮影専用レンズとしてニコンD610で使おうと。





こんな感じに撮れました。フィルムで撮ったときは、もっと柔らかいイメージだったのですが、けっこうくっきり普通に写ります。





さらに寄ってみるとこんな感じに。


ピントの合ってるところはくっきりなんですが、ズームなのに溶けるようにぼけていく。ぬいぐるみのふわふわ感がとてもよく出てくれました。


いろんなレンズとっかえひっかえ使ってきましたが、このレンズはかなり気に入っております。ベスト5には絶対入る。





冷え冷えの朝、霜が降りてたので テキトーにぱしゃっと。





構図も被写体もテキトーすぎ。何も考えず撮ったやつですね。でも、なんとなく絶妙にやわらかいのがわかるでしょうか。


ちょうどすみっこぐらしの手のりぬいぐるみを撮るのにぴったりな距離感なので、これからこういう小物を綺麗に撮ってあげようと思いました。


ブログを始めてから、外へ出て風景を撮らないと記事を上げてはならないというような固定観念を自分で作り上げてしまい、出不精になると同時にブログも書けなくなってしまっていました。

そんなこと誰に言われたわけでもないのに、自分でそう思い込んでいましたね。

ガソリンも値上がりし、そんなにほいほい出掛けられなくなってきていますが、こうやって 室内を撮るのも案外楽しいと思えるようになったので、またぼちぼちと撮ってここに上げていきたいと思っております。今年は自然体で頑張る年にしようかと。

ヤフオク出品まつり その2 奇跡のブロニカ編

とりおたです。


さて、いっぺいさんからいただいた大量ジャンクの中にまぎれていた 名機ゼンザブロニカSのジャンクボディ。


1円出品にしたら、ものの1分にして売れたという。ああ、必要な方に行ったのだなと喜んでいたのもつかのま。


おんなじのがまた出品されてました。
あ、転売されちゃった。


まあ、別に違法でもないし、いいのですが。


でも、あとから、シャッターダイヤルパーツがあったのを思い出してしまった。





もはやこんなのがあっても仕方ない。燃えないゴミに出すべきか。

とも、ちらりと頭をよぎりましたが、


いやまて。


転売されたジャンクボディを購入した方が、このパーツを必要とするはず!


よし!また1円即決で出そう!


そしたら、私の願い通り、ジャンクボディをゲットされた方が落札してくださいました。


いやー こうしたものは もう二度と作れないものたち。私が使わないからと言って無駄にせず、本当に必要な方に渡したいと思っていたのです。いやー嬉しいかぎり。


こんなに嬉しい気持ちは久しぶりだったかも。


というわけで、このボロニカは、また命を吹き込まれる可能性があります。それを楽しみに待ちたいと思います。