とりおたです。
大判カメラのリンホフスーパーテヒニカくんの蛇腹がぼろぼろで、交換用の蛇腹をヤフオクで買ったのが3年前。めんどくさくて3年放置してしまいました。
重い腰をあげて 交換してみましたが、ピアノの練習を無理にやったせいか、ばね指になりかけていて、こまかいネジの扱いがつらかったです。
蛇腹で悩んでいる人はきっといらっしゃると思い、やり方をアップします。
もちろん正式なやりかたではありません。チャレンジされる方は、自己責任で、十分気をつけてやってみてください。
特殊な工具はいらず、マイナスドライバーが何種類かあれば大丈夫なのですが、そのへんに売っているものは、リンホフのネジにぴったりなことはあまりないのではないかと思います。そのため、わずかに大きめのものを用意して、やすりで削ってぴったりに合わせてやりました。
合ってないドライバーで挑戦するのは、本当におすすめできません。また、ラスペネなどの潤滑油を吹いて、一分待ってから回すなどすれば、ネジを傷める危険を減らせるでしょう。
カメラを後ろから見ています。この四か所のマイナスネジを外します。
次は、正面からみたこの写真で、角のところのマイナスネジが見えますね。この写真では見えませんが、下にもあります。四つ全部外します。
下のネジが見えるでしょうか。
こんなふうに、蛇腹をすこし後ろへ引くと、ドライバーが入りやすいです。私はこれがわからなくて、ずいぶん悩みました。で、しっかり固定してからドライバーを入れないと、めねじ側も一緒に回ってしまうので注意です。
こいつら四か所をしっかりしめてから、ドライバーを使ってください。
ここまでの作業で、ねじはこれだけあるはず。くれぐれもなくさぬよう。
今度はこの子たちを外します。まず、写真のように、ちっこいねじを外します。外したら、このダイヤルみたいなのも、回していけば外れます。そして
こんな感じに全部抜けると思います。このばねがどこかへ飛んでいきやすいので気をつけましょう。
ここまでやったら、蛇腹をカメラから完全に分離できるはずです。
あ、まだ、完全じゃなかった。ここで、見えてるちっこいネジを全部外すと、完全に蛇腹が外れます。
そしたら、ぼろい蛇腹からこのように金属部品をはがして、新しい蛇腹につけかえます。
わたしは、両面テープで簡単に貼ってしまいました。
後ろ側には、こんな金具が四つあるので、これも古い蛇腹からはがして、新しいほうにつけます。これ、今回の作業で一番大事なところかもです。これをいい加減な位置に貼ってしまうと、蛇腹をカメラにつけられなくなります。この穴の位置とネジの位置がぴったりになるように貼らないといけません。
あと、新しい蛇腹は、貼り合わせの線が見えるところが下側になるようにしないと、見栄えが悪くなります。けっこうこれも、作業に必死だと、忘れてしまいますね。
こんなふうに現物合わせしながら切り,革にはネジ穴がないので、千枚通しで穴をあけました。
あとは、順番に元通りにしていけば完成です。そこで一か所苦労したところをお伝えします。
こいつ どうやって戻すんだっけ? となったときはここを見てください。
この写真で一番右のパーツを、長いほうを下にしてカメラに戻します。
こんな感じです。
この状態でバネを入れます。
そして、このダイヤルを最後までねじ込んでから、小さいイモネジを締めて完成です。
全般に、ばらすより組むほうが何倍も難しいです。行き詰まったら、お茶でも飲んで一息いれましょう。
難しいところを詳しく書けなかったのは、いじわるしたのではなく、どうにも言葉にできないところがあるからです。わかりにくいところだらけで申し訳ないです。
でも、難しいところは、落ち着いてよく考えると突破できます。うまくいったら楽しいし、カメラへの愛着も増すでしょう。ネジをいためず、部品をなくさなければ、再挑戦はいくらでもできますので、あわてないことが一番ですね。
リンホフくん、復活です!