春に撮ったスーパーイコンタの写真を秋に現像

とりおたです。
昔から 多分上手く撮れてないなと思ったフィルムは現像に出さずに捨てたりしていまして、スーパーイコンタシックスで春に撮った桜がろくなもんじゃないなと思ってて捨てようか迷いながら放置しておりました。

で、今回ローライで撮ったものと一緒に現像お願いしてみました。そしたらやっぱり そんなに気にいる写真はなかったですね。





デジカメで撮ってもしAdobeのLightroomで現像すれば、かすみの除去が使えてスッキリな写真になるのだと思いますが、このくらいのモヤがあるほうが自然に見える気もします。





新緑も鮮やかというよりはどんよりと重いような。しかし、これはこれでありな気もしてきました。





河口湖の桜ですが、なんとなくものうい気持ちで撮ったものでして、そのときの気分が写ってしまっている気がします。

どこにピント合わせたんだろうこれは。


この3枚くらいしかちゃんとしたのが無いというか、似たようなコマをたくさん撮ってしまい、これしかないというか。

しかし戦前のノンコートのレンズでこれはかなり頑張ってるほうなのではないでしょうか。今回はポジフィルムでしたが、ネガで撮るとまた違う味が出せるかもしれないので、もう一本撮ってアップしたいですね。今度はもっと、現像が帰ってくるのがたのしみだと思えるように撮った上で。



昇仙峡の紅葉を二眼レフで

とりおたです。
フィルムのカメラを外に持って行って使ったのが一年ぶりくらいな感じがします。




今回はフィルターもなしで撮ったのですがこれはソフトフィルターありとしか思えない。レンズが曇っているとはいえ驚きました。





ホワホワな写りは私好みではありますが、こんなのばかり撮っていると、だんだんクッキリなのを撮りたくなります。

そして またクッキリに飽きてホワホワに戻る。その繰り返し





スポットメーターを使ったので露出であまり悩まず、いい感じに撮れました。やはり自分にはこれが合っているようです。





若干不完全燃焼と思ったのでその後また昇仙峡に行ってみたのですが平日なのに有料駐車場まで満杯になり、うろうろしてるうちに雲が出てきて光が悪くなったりと、なかなか思うように行かなかったです。

今回のこの撮影ではカメラの下に動画カメラをくっつけて撮影実況動画も撮ったので、うまく編集してYouTubeにも上げたいと思っているのですが、編集ソフトがパソコンの苦手な私には難しく、なかなか思うように行きません。





紅葉ではがんばれなかったので雪景色は寒い寒いと弱音を吐かずに飛び込んで行っていい成果をあげたいものです。

久しぶりに二眼レフを出してみた

とりおたです。
クマに出会ってからビビりの私はカメラを持って出かける機会が激減。このまま写真は引退してしまうのかという危機に陥りました。


しかし、ヒガンバナもコスモスも通り過ぎてしまい、紅葉だけは一回くらい撮ろうかなと、昇仙峡にでかけたのが祝日。


祝日の昇仙峡を甘くみてました。有料駐車場にすら置けない。あきらめて、翌日にまた行ったところ、平日でもすごく混んでいて、穴場の目立たない無料駐車場に置くことができました。


で、撮ったものは、なら写真くらぶさんに送ったので、まだ結果はわからないのですが、久しぶりにローライくんを持っていきました。





こんなふうに、動画のカメラを、下にくっつけることができたのはインスタ友達のケイさんのおかげです。わたしはどうしていいかわからなかったので本当に助かりました。


これで、二眼レフでこんなふうに撮れるよという、撮影実況的な動画を作れたらいいなと思っているのです。パソコンの苦手な私には大変だと思いますが、のんびり作っていこうかなと。


そして久しぶりに露出計も、慣れている重たいものを持って行ってみました。





スポットメーターといって、すごく狭い範囲の光を測れますので、よりシビアに露出を考えて撮れます。以前はどんなときもこれだけを使っていて、こんなに重くてでかいのに北岳など長距離登山であろうと持って行っておりました。


久々に使ってみてやっぱりこれが自分には合っているなと思いました。フィルムカメラをやっていて、露出に悩んでいる方がいらしたらぜひおすすめしたいです。重くてかさばるぶん以上のメリットがあります。


でもフィルム人口ってほんとに少ないんですよね。昇仙峡にたくさんの人がいましたがフィルムカメラ持ってる人に出会いませんでした。


というわけで、またぼちぼち再開していきます。生存報告をかねて雑な記事で申し訳ないですがこのへんで。

鳳凰三山でクマに出会う

とりおたです。


今年こそちゃんと体を鍛えて、でかい山に挑戦しようと、毎週末小さな山に登り体を慣らしているところです。


それで 地蔵岳へ御座石鉱泉から向かうコースで、途中に燕頭山というのがありまして、中途半端ですがそこまで登って引き返す予定で、登り始めました。


つばくろあたまやま と読むみたいです。





これ、飯盛山で撮ったものなんですが、四年目くらいになるのかな、この靴がいつもかかとが擦れて登山は大変な苦行になってしまうのですが、ついになじんできたのか、どこも痛くなく快適に登れるようになってきました。


そして とにかく初めを飛ばさないで、ゆっくりゆっくり行くと登りやすいことがわかってきたので、あせらずゆっくり登りました。


このコース、とても斜度がきつい上に眺望もきかないせいか、人気があまりなく、この日も土曜でしたが、駐車場には私ともう一台のみ。あまり人がいないことがわかっていました。


斜度がきつくて眺望もないですが、樹林帯の雰囲気が好きで、こういう山は落ち着くんです。


ただ今回やはりスタートが遅かったのは失敗の一つだったでしょうか。登り出したのがお昼でしたので。


急坂ではありますが、ごくごくゆっくり登ったため、あまり体を疲れさせず、かなり上まで順調にきて、あとすこしで目標の燕頭山につきそうなところでした。


ガサゴソとなにかレジ袋をかしゃかしゃさせるような音が遠くから聞こえて、何者かが走っているようです。


もうその瞬間 とても嫌な予感がしました。ああこれはいかん。


心の奥底ではもうわかっていましたが、人間、現実として認めたくないものなので、ん?トレランの練習してる人かな?みたいに、逃避の思考が出てくるんです。


でも、人間に出せる音じゃないな。これはちがう。まず確認しないとということで、谷の方をのぞきこんだわけです。


え?こんな近くにいるの?というくらいかなり至近に、真っ黒いかたまりが。


すごく遠くに聞こえたのに、あっという間にここまで距離を詰めていたのか。クマは走るのが速いとは知っていましたが、ここまでとは驚きました。


一人で山に入ればいつかこういうことがあると覚悟をしていて、クマに関する書籍はだいぶ読んで、ネットでもできるかぎり情報を集めてはいました。しかし、実際にこうやって遭遇すると、なかなかどうしていいかわからなくなるものです。


クマ鈴はつけた方がいいという説と、そうじゃない説がありまして、わたしは、鈴のせいで自分が周りの様子に気づかないことが怖いと思って、つけない派できていました。クマスプレーも持っていなかった。


なんかそんなこともちらっと後悔しつつ、まずクマと目を合わせないほうがいいことを瞬時に思い出し、すぐ登山道に戻りました。うまく説明できませんが、登山道からは、クマが見えない感じなのです。斜面の反対側、という位置関係。


すぐに距離をとってしばらく待ちました。その間2分くらいだったと思います。ものすごくいろんな思いが頭のなかをかけめぐりました。みたら膝もカクカク震えています。


でもなんかこのとき直感的に思ったことが、野生の生き物は、感覚がするどく、こちらの気持ちなど読めるんではないかなということです。あまり恐怖の波動を出すと危険だなと。


ここでわたしはナウシカになったつもりで、ごめんねあなたのなわばりをじゃまして。あなたの敵じゃないから許してね。


そんなことを思っていたら、クマの方もわたしに気づいたのか、あんなにシャカシャカ元気に走っていたのに、ピタッと止まって気配すら消しました。


しばらく待ちましたが、このままここにいるのも、絶対だめだろうと。思いついたのは、クマは早く行けとこちらに対して思ってるのではないか?ということです。


ただ、降りるためには、一度クマの方に近づいていかないとならないという状況だったのです。斜面をへだてて、お互いが見えない状況だったのが幸いして、寄って行っても見えてはいないのですが。
それがまたいろんな想像をかきたててきます。


でもこのまま待っていられない。クマを刺激しないよう、できるだけそおっと降りよう。


ゆっくりゆっくり降り始めます。逆にこのとき、少しだけ音を出すように意識しました。こちらから撤退しますよとクマにわかってもらうため。


全身耳にしてクマの動きを警戒して降りたのですが、本当に、ピタッと動かないんです。むこうも嫌なんだろうなと思って、少し落ち着けたかな?いや、そんな余裕もなかったですね。でも、こっちに寄ってきてないのは助かりました。


もし寄ってきてしまったら、リュックを置いてそれに興味を持たせて、ゆっくりあとずさり、と言うことなのですが、急斜面すぎて後ろ向きには行けないというかなりこまった状況でした。なのでクマがじっとしてくれていたのは助かりました。


ゆっくり、ゆっくり降りましたが、ぜんぜんクマが動かないので、ずいぶん距離を取ることができました。よし、ここからは逃げに入ろうということで、もう、走りました。


急斜面、大石がゴロゴロする歩きにくい登山道ですが、ストックを駆使しながら駆け降りました。トレランの選手もびっくりするような速度を出していました。
自分は下りが得意だとこのとき初めて知ってしまった。


飛ぶようにかるわざ師のように。軽快に舞い降りました。火事場の馬鹿力ってこういうこと?みたいな。


降りながら思ったのは、クマは他にもいるかもしれないということ。もう、とにかく、無事に車に乗るまで安心できないなと。


で、光の具合も良くてきれいな葉っぱなんかを何度か見つけましたが、カメラをザックから出す気持ちのゆとりもなくて、とにかく下へ下へと急ぎました。二時間半かけて登った道を30分で降りて来ていました。時計見てほんと驚きました。え?まだこんな時間?って。


なんとか無事に車に戻れました。
なんとか生き延びることができました。


で、クマ鈴なんですが。
今回鈴がなかったおかげで、相当早い段階でクマに気づいて先に動けたというところはよかったのですが、クマの方でこちらに気づかず、かなり接近してしまったというのは失敗だったと思います。


鈴つけていたら、向こう側で回避してくれて、出会わなかったかもしれない。


ただ、クマに個体差がすごくあって、人を怖がらないクマで、好奇心旺盛なのだと、ここに人がいまーすってアピールになってしまうという話も、なくはないんですよね。人が弱いと学習してしまっているクマには逆効果。


わたしはそちらを重視して、鈴をつけない派でしたが、これは考え直す時期にきたのかもです。


バランスをとるには、鈴を鳴らしつつ、たまに止めて、あたりの様子を伺う。ちゃんと自分でもまわりの状況を把握し続けて、異変になるべく早く気づくようにする。このへんがベストではないにしてもベターなのかなと。


人気のないひっそりした山ってすごく好きだったのですが、これからは混んでるところに行くようにしたほうが、クマも出てきづらくて安心かなと思いました。せっかく体力もついてきてこれからというところでしたが、なにかあっては人にも迷惑がかかるので、しばらく自重しようかなと。



桃と菜の花のコラボ

 とりおたです。


山梨に移住して20年を越えて、いろんな心境の変化がありました。

はじめのころは、富士山が見えると異常に興奮し、ワクワクしていました。

電車のなかで富士山が見えたら、ずっとガン見してました。

でも、ほかの人たちは見向きもしない。なんでかな。


20年もたってしまうと、私も県民になりきってしまい、富士山は空気のように、あって当たり前の存在となり、見えてようが見えてまいが気にしないようになってしまいました。


で、逆に、初期のころ興味がなかった桃の花がやけに気になるお年頃になりました。

せっかく暇だし、まじめに撮ってみよう。

と、重い腰をあげて出かけてみました。



ハッセルのレンズをニコンにつけるアダプターをゲットしたので、なかなか色もきれいになってます。




色のよさを堪能していただけたらありがたいです。





桜はこの撮り方でも絵になるのですが、桃は寄って撮ってもあまりきれいではないような。





曇ったハッセル50mmは、かすみがかかったような写り。

これはこれでいいような気もします。

まだまだ続きます。

旅だったローライくん

 とりおたです。


増えすぎたカメラたち。なんとかしようとヤフオクで1円で出したりしていますが、思い入れのあるものは、やはりわかる方に使ってもらえるのが一番。


と、いうことで、インスタでなかよしのケイさんのもとへボローライくんが旅立ってゆきました。


https://kei-arika.hatenablog.com/entry/2022/04/12/060000


とってもすてきな記事にしてくださいました。ケイさんいつもありがとうございます。


で、拝見したらものすごく写りがいいんですよ。これは、もう一回買うしかないな。

うちで眠ったまま活躍できてないカメラやレンズはまだたくさんあります。

こんなふうにひとつひとつ幸せになってもらえるように頑張らねば。

唐松岳敗退

とりおたです。


八方尾根スキー場を一番上のリフトまで上がると、すでに美しい山岳風景が見られますので、それで満足していましたが、何度も行くうちに、だんだんと、さらに上へと登りたくなりました。それでカメラ機材にかけるお金を減らして、山道具をこつこつ集めてきました。でもなかなかタイミングが合わず、やっと頂上を狙うチャンスがやってきました。

ちゃんと朝4時に起きて、八方尾根に向かいました。
もう春なので、ふもとは雪がほとんどとけていました。


早めについたのに、車に忘れ物をして取りに行ったため、朝一番のゴンドラには乗れませんでした。このミスが案外尾を引くことになります。


さてさて、なんとか頂上をめざして出発です。


唐松岳登山


もう雪が融けてザクザク。しばらく運動もしていないので、ゆっくりゆっくり登ります。




登る前からこんなに綺麗。





はじめの方は、こんなかんじにゆるい登りで楽なのです。去年撤退したところよりは上にいきたいものです。




もうかなりとけてしまってます。来年こそ厳冬期に来よう。





この白樺エリアが大好きなんです。





こんなかんじに登ってゆきます。まだあまり急なところはないです。






この木の下でおにぎり食べて休もう。






座ってみると疲れてることに初めて気づく。








いつもこれ、持ってるだけで、有効に使えたことがないのですが、きょうは違いました。





果てしなく続く道。鍛えていない脚がだんだん言うことを聞かなくなってきます。ふとももの付け根が一歩歩くごとに痛みます。




本日のベストショットかな。




この上のほうがかなり急で、降りるときかなり難儀しました。ピッケルが初めての大活躍。




痛む脚を引きずってなんとか気力で登ってきましたが、眺望がひらけるここに立って、もう気持ちが切れてしまったのと、帰りのリフトに間に合わないと思ったので、撤退を決めました。




ここまで見えていたのに無念です。もっと体を鍛えてまた来るからね。





帰りは撮らずにサクサク降りようと思ってましたが、光線状態が変わって、より山の立体感が増していたので、何度もカメラを出して撮りました。









これを書いている今は下山して四日目なのですが、まだ筋肉痛がすごいです。雪山は体を鍛えてからでないとダメですね。これからがんばります。