とりおたです。
北岳に行って、いろんなことを山の中で考えました。下りてからも考えました。いろんなことじゃないか。
蛇腹のカメラは使える。ということです。
水を2リットル背負って、寒くなった時用にいろいろ服を持っていくと、カメラの分の体力がなくなります。それでも、できるだけ画質良く撮りたいという欲もあって、なかなか悩むところです。
そこで、畳んで小さくなり、中判カメラとしてはかなり軽量な、スプリングカメラの良さを見直しました。
私は基本的には、スクリーンできちんとこれから撮る写真を確認して、納得してシャッターを切りたいという気持ちが強く、どんなふうに写ったのかがわかりにくく、心もとないスプリングカメラは敬遠していました。
持っていたけどあんまり使わなかった。
で、北岳に行く時にも、んーまあこいつでいいかぁ。みたいな感じに、しょうがなく持って行ったのでした。
ところが写りを見てびっくりです。
そしてこの登山では、ほとんど無限遠ばかりの撮影で、距離計の出番がなかったので、より軽くなる距離計なしのカメラが欲しくなりました。
そしてこりもせずヤフオクを見ると、なんと100円とかからあります。距離計のないものはあまり人気もないようです。
うれしくなってついこんなに集めてしまいました。
大きいのが6×9センチ判、ちっこいのが6×4.5センチ判です。右端が6×6センチ判。
軽いのはもちろん小さい方ですが、画質は大きいほどよくなるので、結局どっちとも絞りきれず。
一番上の写真は、私がつたない技術でスキャンしたため、かなり画質が落ちてしまいました。ほんとの写りはすごかったのです。
もともと、廉価な3枚玉のレンズが好きだったのですが、NOVARレンズはきっと、Triotarと同じなんだろうと思っていました。しかし撮ってみると、何がとは言えないものの、何かが違う。
とても精密に細かいところまで写りつつ、ほんのわずかにフレアがかかり、ちょっと柔らかいような、メルヘンチックなような。そんなような写りがとても気に入ったので、「よし!これからの写真人生はこのレンズに賭けよう」とまで思いました。
いろいろとっかえひっかえしてきましたが、ついに出会ったぞという感じです。
距離計なしのノバーつきを6×4.5センチ判と、6×9センチ判の両方手に入れてしまいました。お値段はギリギリ送料よりは高いくらい。Rikkie師匠の表現を借りると、「極小の兵力で撃破した。」
ところが、残念なことに、この2台とも、三脚のネジが大穴でした。
(三脚には、3/8インチの大きな穴と、1/4インチの小穴があり、近年日本ではほとんど小穴ばかりになっています)
また、2台とも蛇腹に穴が開いています。なので、シャッターがせっかく一応動くのに、試し撮りができません。
軽さを追求するなら小さいのだけあればいいようなものなのですが、三脚との関連で悩むところがあります。
6×9の大きな方は、縦位置でも横位置でもいけるように三脚穴が2つありますので
横位置です。
縦位置です。
645の小さい方では、三脚の穴が1つしかないため、縦位置はいいのですが、横位置で撮りたいときにカメラを横にしないとならないので、三脚の上での重量バランスが悪くなるのが心配なのです。
なので、体力のあるうちは、重くても6×9の方を使い、きつくなってきたら小さい方を、と考えています。
距離計のないもののほうが、ファインダーが単純なつくりで、見やすいです。単なるのぞき窓。
目が悪くなってピント合わせがつらくなったとしても、これなら大丈夫そうです。
あとは心配なのがフィルムです。トイラボさんがブローニーの現像をやめてしまい、近所のキタムラではブローニーを在庫で置かなくなってしまいました。
でもまだまだフィルムでがんばりますよ。
集まってしまったイコンタ軍団
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6 件のコメント:
イコンタ軍団、すごいですね。これだけ勢ぞろいすると、ただただ圧巻ですね。蛇腹のカメラは、蛇腹部分に穴が空いてしまうことが大変そうに感じました。でも、これからの写真人生をかけるほどのレンズに出会えたってことが幸せですね。
この山の写真、とてもいいですね。これでスキャンで画質が落ちてるとは。いやー、楽しそうですね~
どもども、ふうたさん。
ローライ35の、目測が苦にならないのであれば、距離計のないスプリングカメラはふうたさん向きかもしれないですね!うまくいけばワンコインで買えるところもいいのですが、結局修理に出すと出費が出てしまいますね。
ノバーの写りを絶賛している方はネットで数名いました。私も、非常に気に入りました。6×6のノバーはコーティングありですが、645と69の方はコーティングがありませんので、そのへんの違いもどう出るのか楽しみです。
どもども、とりおた殿。
これは壮観な重戦車大体ですね。対義語は「いきなりの大出血だが損害を無視して進撃」でしょうか。
「イコンタ」と言っても廉価なものからゴージャスなものまで幅広いですよね。
我が師団に「frontar12cmF9」という単速で絞りも開放かF16しか選べない恐ろしく簡素な「イコンタ」があるんですよね。まがい物じゃないかなという不安もあるのですが、エンボスはちゃんとしていて「ZEISS IKON」のロゴが浮き上がっています。どちらかといえばボックステンゴールに近いカメラなのかもしれません。状態は悪くないので多分撮影はできると思うのですが、今更高額な120判モノクロフィルムを装填するのに勇気が必要です。
ノバーははまだ使っていないんですよね。これも早くやっつけたいのですが。
それにしても美しい雲海ですね。これはレンズがどうこうというよりは撮影者の腕前ではないでしょうか。
どもどもRikkie師匠。
おそれいります^_^;
絞りが開放かF16しか選べないとなると、使える明るさもかなり限られてしまいますね。重くなっても距離計つきのイコンタは幕速もかなり選べて、使いやすいですよね。
せっかく高価なフィルムを使うので、きちんと整備してある状態で使いたいな、と思案しているところです。
あ、あと。以前リンホフの蛇腹を作ってくださった方が、イコンタ6×9の蛇腹も作ってくださいました。お値段は13000円でした。いろいろ調べた中では格安ですし、完成度も極めて高いものです。また交換したらレポートします。
どもども、とりおた殿。
蛇腹の張り替えが1.3万円ですか。それなら、ちょっと頑張ってトヨフィールドをお願いしようかなあ。今年はちょっと無理ですが。
フィルム箱をチェックしたら、腐りかけた4x5フィルムがそこそこ残っているんですよね。アクロスは大丈夫だけどプロビアとか怪しいものです。
ひとまずクラウン化したグラフレックスで紅葉を試し撮りしようかなあ。
レンチが見つからないのでせっかく買ったクセナー105mmF2.8が使えないのですが、今ボードについているW。フジノン210mmF5.6でも十分楽しめるでしょう。
あー
残念ながらイコンタの蛇腹でそのお値段で、4×5はもっとかかってしまいます。
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