とりおたです。
八方尾根スキー場をローライ35で撮る
このときの写真で、ローライ35のすごさに驚いてしまいました。小さいため、ブレやすく、なかなか性能を出しにくいカメラなのですが、ついてるレンズが素晴らしいため、ぶらさずに撮れたらきっとすごいとは元々おもっていました。なので、手持ちでもぶらさずに撮るためにいろいろと持ち方など研究し、練習を重ねてきた結果、うまく写すことができました。
このカメラは、サブカメラとして使われることが多いのではと思います。これをメインに据えるという人はそんなにはいないのではないでしょうか。しかし、これ一台だけ持って山に登り、荷物が軽くなった分だけ機動力を上げて、たくさんの写真を撮るという方法も悪くないなと考えています。
というか、長らくやめていた写真を再開するときに、次は軽いカメラでいこう!と思っていて、一番先に白羽の矢が立ったのがこのカメラでした。露出計が壊れたものを安く買いまして(一万円しなかった)、撮ってみたところ、案外とピントがよくない。
軽すぎるため、手ブレさせずに撮るのがすごく難しいということがわかりました。そんなことで、結局使わなくなりました。
しかし、どうしても気になり、たまにブラさない練習をしていました。シャッターボタンを押したときにブレるということは、押すときに、支えている左手のほうも動いてしまうということ。なので、とにかく、シャッターを押してもカメラが動かぬような持ち方、構え方を研究し、これならいいかな?というやり方が見えてきてから、八方に連れて行きました。研究のかいあってかなりブレを止められたようです。
画質を上げるためにはフィルムサイズを大きくしたいのは山々なのですが、そうするとカメラもでかくなり、でかいカメラを支えるには大きな三脚も必要で、という具合にどんどん拡大してしまいます。その結果、なんとか必死に撮影場所に運べたとしても、いざ撮るっていう時に疲れ果てていて、目の前に素晴らしい光景が広がっていても、リュックからカメラも出せない、みたいなことも起こり得ます。実際、体力が落ちてきているので、それに近いことを何回か経験しています。
そうなったときに、
理想の機材で撮れないならやめてしまう
という道と、
持てる範囲のものを使って、それでできる限りのことをする
という道があると思います。若い時は、前者の考えでいましたので、結局続かなかったのかもしれません。いまは、少しは大人になったのか、できることをやる、と考えられるようになりました。
で、ローライ35だけを使うというスタイルでも、なにか面白い成果を挙げられるのではないかと期待してしまいました。
そうなると、今持っているシンガポール製ローライ35は、内部ギアの一部がプラスチック製で、いつ壊れるか不安が出てきます。実際には、そんなに酷使もしないので大丈夫な確率が高いのですが、どうしても内部のしっかりしたドイツ製初期型のものが欲しくなります。
すると、ジャンク品ですシャッターも切れませんというものをヤフオクにて発見。レンズを沈胴させた状態ではシャッターが切れないので、知らない人だとそれを故障と思うのではないかな?これ、実は動くのではないかな?と、自分の勘を信じて落札。
やはり、見事に動きました。今回は成功でした。
露出計は残念ながら動かないですが、シャッターはバッチリです。
だいぶ汚れてましたがピカピカに磨いて
並べてみました。
ローライ35による写真集をいつか出せたらいいなと思っています。夢が広がります。
ローライ35 ドイツ製初期型
スーパーイコンタ オプトンテッサー105mm f3.5
とりおたです。
愛読させていただいている、ユメミーさんのブログに、ローライフレックスの記事があり、これを読んでオプトンテッサーに心ひかれ、いつか使ってみようともくろんでおりました。
ユメミーの旅日記:ローライフレックスのレンズ、テッサーに歴史あり
ローライ社が、東西に分裂したツァイスの両方からレンズの供給を受けていたのは、平和への願いからではないか、という見解にはとても感銘を受けました。すばらしい記事なので多くの人に読んでほしいのですが、もれなくローライが欲しくなるという、物欲菌への感染の危険があるかもしれません。
そこでわたしもこのオプトンテッサーのついたローライをヤフオクでかなりの長期にわたり見ておりましたが、なかなか高価なもので手がでなかったところ、あ!オプトンテッサーは他にもあったな!と、スーパーイコンタのほうで探し始めました。蛇腹のカメラは、また、飾っても楽しいもので、ちょうどボロボロのが安く見つかり、入手することができました。
初日の出のときにEOS20Dと一緒に持ってきて、テスト撮影しました。残念なことにピントがきていません。無限遠に合わせたはずなのですが、カメラ自体がどこか不具合があるのか、または、まちがってピントを動かしてしまって気づかなかったか、どちらなのかはわかりませんが、とりあえず整備には出さないとならないでしょう。本当のテッサーのすごさを伝えられず申し訳ありません。これから気長に、取り組んでまいります。
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